10月30日
沼津市主催のソーシャルビジネス起業セミナーが始まりました。全5回の連続講座です。第1回目は立教大学から藤井敦史先生をお招きして、ソーシャルビジネスのそもそものお話を伺いました。受講者は20名を越え、高校生から定年間近な方まで年齢も属性も多様なみなさんたちです。
ソーシャルビジネスとは、地域の課題をビジネスの力で解決するとよく言われますが、そう単純に言い切れないものであることを教わりました。
社会問題に対して、いわゆるビジネスのもつ効率性や持続性を発揮するためには、ビジネス業界以外の地域の人々の力や行政の制度の仕組みなども上手く活用しなくてはならないことや、ビジネスの力だけでは社会問題の源である社会的構造を変えることは難しいことが語られました。
ソーシャルビジネスには、当事者のニーズやそのことをほっとけないという気持ちと切り離せない社会問題=社会的目的がまず存在します。その社会的目的に持続的に取り組む形として結果ビジネス=価値を創造し、お金を回す形が生まれるのです。
そのためには、当事者と社会のつなぎをソーシャルビジネスの主体となる人は作っていくことが求められるのです。といったことも実例をまじえて語られました。
個人的には、ソーシャルビジネスとは、社会問題をビジネスの手法で解決する、困りごとはビジネスチャンス!と認識するビジネスよりの発想では語りきれないことを再認識できました。
ソーシャルビジネス、
単純ではないんです。
つながるスキルも必要なんです。
そのためにはどうすれば良いのか?
次回以降の講座で提示し、みなさんと一緒に考えてみたいと思っています。
次回は11月13日
ソーシャルビジネスをどうすれば発展させられるのか?
ソーシャルビジネスを支える基盤と市民社会のネットワーク
市場経済の枠をこえる経済のしくみなどについて学びます。